坐骨神経痛でお困りの方へ
- boso-riharoomlumin
- 2025年11月19日
- 読了時間: 4分
🔸1. 坐骨神経痛の主な原因は?
「坐骨神経痛」という病名はなく、
坐骨神経が走るルートのどこかで負担が生じて痛みやしびれが出ている状態の総称です。
代表的な原因は以下の通りです:
●① 腰椎のトラブル(神経根の圧迫)
椎間板ヘルニア
脊柱管狭窄症
すべり症→ 腰の神経が圧迫されて下肢に痛み・しびれが広がる。
●② お尻の筋肉の硬さ(梨状筋症候群)
お尻の深部にある梨状筋が硬くなる
その下を通る坐骨神経が締め付けられる
●③ 骨盤・股関節のゆがみ、姿勢の崩れ
猫背
反り腰
片側で体重をかけるクセは坐骨神経の走行にストレスを与えます。
🔸2. 生理学的に坐骨神経痛が悪化する理由
● 神経は“ひっぱられる・押される”と症状が出る
坐骨神経は 1m以上ある人体で最も長い神経のひとつ。奥深くを走るため、
筋肉の硬さ
関節の硬さ
姿勢などの影響を受けやすい構造です。
● 神経の“滑り”が悪くなると痛み・しびれが増す
神経は本来、体が動くたびに**スルッと滑る(スライド)**構造を持っています。
この動きが悪くなると、「ピリッ」「ズキッ」「ビリビリ」という痛みにつながります。
🔸3. 坐骨神経痛に対するリハビリは何をするの?
ここからは、当施設でも行う 科学的根拠に基づいたアプローチを紹介します。
【A】お尻〜骨盤まわりの膜組織の調整
坐骨神経痛の方の多くに梨状筋・大殿筋・中殿筋の滑走性の低下が見られます。
● 梨状筋のスライド
お尻の深い部分にある筋肉を丁寧にゆるめ、神経の圧迫を軽減します。
エビデンス
梨状筋の柔軟性向上は坐骨神経痛症状の改善に有効(Journal of Back and Musculoskeletal Rehabilitation, 2018)
● 大腰筋・腸腰筋の調整
腰椎の前で神経を圧迫することがあるため重要。
うつ伏せをとることが大変な方はこのトラブルによる影響が大きいことが多いです。
【B】神経の“滑らかさ”を取り戻す
坐骨神経痛に特に効果的と言われるアプローチです。
● 坐骨神経スライダー/テンショナー
神経に過度の負荷をかけず、“滑りの改善”を優しく促す技術です。
エビデンス
神経モビライゼーションは下肢神経痛の改善に有効
(Physiotherapy Theory and Practice, 2020)
【C】腰椎・骨盤の動きを整える
腰の動きが悪いと神経根の負担が増えます。
● 腰椎のモビライゼーション
腰椎の可動性を引き出し、神経へのストレスを軽減。
● 骨盤のアライメント調整
骨盤の傾き(前傾・後傾・左右差)が整うと坐骨神経痛は劇的に軽くなることがあります。
【D】股関節の可動域を広げ、負担を分散させる
股関節が硬いと、負担が膝・腰に集中します。
● 股関節の外旋・内旋の改善
→ 梨状筋の過緊張も自然に減る→ 歩きや動作が楽になる
エビデンス
股関節の可動性改善は坐骨神経痛の症状軽減に寄与(Clinical Rehabilitation, 2019)
【E】姿勢・動作のクセを整える
坐骨神経痛の根本改善には「動き方の修正」が欠かせません。
改善するポイント例:
立ち姿勢で左右の体重差を減らす
猫背・反り腰の調整
歩くときに片足に体重が偏らないようにする
エビデンス
動作再学習は慢性腰痛の改善に有効(The Lancet, 2018)
【F】体幹の安定性トレーニング
神経の圧迫を防ぐためには「腰を支えるインナーマッスル」機能向上が必要です。
● コアスタビリティのアクティベーション
→ 姿勢が安定→ 腰の負担が軽減→ 坐骨神経へのストレスが減る
エビデンス
体幹安定化トレーニングは腰痛改善に有効(Spine Journal, 2016)
🔸4. 当施設で大切にしていること
① 坐骨神経痛の原因を“腰・骨盤・股関節・臀部”すべてから評価
原因が1つではないため、多角的に調べます。
② 強すぎない刺激で神経を安心させる
神経は強刺激を嫌うため、医学的に適切な優しい方法で調整します。
③ 動作・姿勢の改善までサポート
再発防止のためのホームエクササイズも提供します。
🔸5. まとめ
坐骨神経痛は神経・筋肉・関節・姿勢・骨盤のバランスが崩れた時に起こる、
非常に複合的な症状です。
だからこそ、
● お尻や骨盤の筋肉をゆるめる
● 神経の滑りを改善する
● 姿勢・動作のクセを整える
● 体幹の安定性を高めることで、痛みやしびれは大きく改善に向かいます。
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